第一生命経済研究所『ライフデザインレポート』「先進諸国における婚外子増加の背景」とか。

第一生命経済研究所、というのがあるようで、そこにライフデザイン研究本部、というのがあるらしく、いろんな調査なんかをやっているようであって、面白い。
そこが出している隔月刊の「ライフデザインレポート」ってのがおもしろそう。
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/ldr_index.html

2006年5-6月
Front of View
格差について 名誉所長 加藤 寛 (17 KB)
Monthly Report
老い支度に関する意識と実態 主任研究員 小谷 みどり (12 KB)
Notes
先進諸国における婚外子増加の背景 副主任研究員 殿村 琴子 (14 KB)
Watching
運用が開始された改正高年齢者雇用安定法 主席研究員 鈴木 征男 (247 KB)
「助育」としてのファミリーサポート制度 副主任研究員 宮木 由貴子 (38 KB)
LD Seminar
定年後自分の居場所はどこか? セミナー推進室次長 松岡 勇 (11 KB)

2006年3-4月
Front of View
ケータイ懸命、パソコン懸命の時代 常務取締役 村場 悦郎 (17 KB)
Monthly Report
家庭での個人情報の管理に関する調査研究 副主任研究員 宮木 由貴子 (362 KB)
Notes
美術館・博物館の教育普及活動について 副主任研究員 的場 康子 (390 KB)
Watching
就労者のメンタルヘルス悪化の背景 副主任研究員 松田 茂樹 (75 KB)
救急車の有料化議論と適正な利用に向けて 副主任研究員 下開 千春 (74 KB)
LD Seminar
セカンドライフに向けた「貯蓄のラストチャンス」 副主任研究員 林 芳代 (13 KB)

2006年1-2月
Front of View
10年目を迎えた『ライフデザイン白書』 代表取締役社長 石嶺 幸男 (18 KB)
Monthly Report
仕事と家庭生活の両立を支える条件 副主任研究員 松田 茂樹 (285 KB)
Notes
中高齢期における目的指向性の重要性 主席研究員 鈴木 征男 (303 KB)
Watching
人口減少社会の住宅政策 研究開発室長 荒川 匡史 (24 KB)
地震に対する不安と備え 副主任研究員 水野 映子 (197 KB)
LD Seminar
「生き方」が変わる、「プラン」が変わる セミナー推進室長 茅島 伸年 (12 KB)

2005年11月
Front of View
離陸に向けた早めの準備 常務取締役 村場 悦郎 (17 KB)
Monthly Report
公共トイレに対する生活者の意識 副主任研究員 水野 映子 (79 KB)
Notes
高齢単身者への在宅支援サービス 副主任研究員 下開 千春 (276 KB)
Watching
日本における「結婚」へのこだわりと婚外子 副主任研究員 殿村 琴子 (27 KB)
若者の社会的自立と家族 副主任研究員 北村 安樹子 (121 KB)
Topic
消費生活アドバイザー制度25周年現状調査の概要 副主任研究員 宮木 由貴子 (19 KB)
LD Seminar
定年後は友人も財産 セミナー推進室次長 広田 邦郎 (12 KB)

みたいな。
で、バックナンバーがずっと出ていて、各記事はPDFで読めるようになっている。
たとえば、
「先進諸国における婚外子増加の背景―フランス・スウェーデンの「家族」をめぐる歴史から―」(研究開発室 殿村琴子)
という記事。
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/note/notes0605.pdf

−要旨−
①フランスやスウェーデンでは、1970年代以降カップル形態の多様化が進み、結婚しないカップルの間に生まれる婚外子が増加している。出生全体に占める婚外子の割合はスウェーデンで6割、フランスで5割に近づいており、低下傾向にある出生率の下支え要因となっている。
②結婚しないカップルや婚外子増加の背景としては、人々の意識や行動の変化に伴い、「多様なカップル形成を容認する制度(家族政策、法制・税制など)」や、「子ども福祉の普遍化」といった政策基盤が整備されてきたことが挙げられる。
③当研究所の調査によれば、我が国の既婚者に占める同棲経験者は12.5%。希望したがしなかった者の4割近くが「親との同居」を理由に挙げており、いわゆる「パラサイト化」がカップル形成になんらかの影響を与えていることを示唆している。「出産は婚姻内で」との風潮が根強い中、若年層における「婚外」での妊娠は増加している。早期に婚外出生力が増す可能性は低いが、今後の家族政策を検討するにあたっては重要なポイントとして捉える必要がある。

・・・