<民間給与>06年は435万円、9年連続減少…国税庁統計

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<民間給与>06年は435万円、9年連続減少…国税庁統計
9月27日19時30分配信 毎日新聞
 民間企業に勤める人が06年の1年間に得た平均給与は434万9000円で、前年を1万9000円(0.4%)下回り、9年連続で減少したことが国税庁の「民間給与実態統計調査」で分かった。経済財政白書では02年から景気回復は続いているとされるが、いまだに給与に反映されていない実態が浮き彫りとなった。
 一年を通じて同じ会社に勤めた給与所得者は、前年より9万人(0.2%)減少し、4485万人で、給与総額は前年比1兆2626億円(0.6%)減の195兆153億円だった。
 給与所得が200万円以下だった人は全体の22.8%を占める1022万8000人で、4年前より169万8000人も増加した。一方、1000万円を超える人も4年前より7万2000人増の224万2000人となっており、給与の格差が拡大していることが分かる。
 平均給与が減少し続けている理由は、企業が正社員より給与が低いパートタイムなどの非正社員を増やしていることが一因とみられる。
 業種別の平均給与は、金融保険・不動産業の563万円が10年ぶりに最も高く、続いて化学工業が562万7000円だった。最も低かったのは12年連続で農林水産・鉱業の296万6000円だった。
 源泉徴収された所得税額は、定率減税の縮減などによって8957億円(9.9%)増の9兆9321億円で3年連続で増加した。【高島博之】