『決めない会議』。出オチ的なタイトル。

決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則

決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則

『ワールド・カフェをやろう!』の人の本。こっちのが先に出版されていたよう。『ワールド・・・』のほうを読んでいたら、『決めない会議』のほうで、ワールドカフェを含む一連の手法について全体的に紹介している、というふうに予測した。それで、『決めない会議』のほうを読んでみたら、手法の紹介というよりは、全般的な考え方みたいなことが書いてあった。手法の紹介もさいごのほうにあったのだけれど。
タイトルだけみると、会議術の本のように見えるし、まぁそういう面もあるのだけれど、むしろ、せっかちに結論成果追及ばかりする会議はうまくいかない、むしろ、決めないつもりでゆっくりダイアローグを交わせる「場」を設定できさえすれば、成果というのはぎゃくにあがるのだよ、みたいな話。つまり、会議術のもひとつ手前みたいな話であって、だから、具体的なテクニックの話になるよりかは、もうすこし、人が集まって組織を作って、共同で作業をしたり、ときには話し合いをして意思決定をしたり、することについて、もうすこしふわふわっとうまいことやる発想があるといいね、ぎすぎすしてたらうまくいかんね、という話。まぁそりゃそうですが。