通勤電車で一瞬で読み終わった『分かりやすい教え方の技術』。つまらない。

わかりきったこと(&聞くほうが聞きたいこと)を偉そうに(&自分はほんとは偉いんだけど偉そうぶらないのだ、というふうに)言ったり書いたりするのがいいのだ、ということがわかりました。
ていうか、いきなり心構えみたいなことが書いてあって、いきなり、ダメな教え方っていうのの第一は、情熱がないこと、などと書いてあるので、じっさいに教えている身からすればのっけから不快である。教える人間の情熱というのは、有限なリソースで、それがいろいろな教育現場で、「まだ足りない足りない」と言われ続けて今や底をつきかけている。「技術」の本を読みたくなるのはそういう時、そういう人なんであって、そのへんの機微がわかってない本っていうのは、まぁずれてるんだと思う。
じっさいに書いてある「技術」については、まぁそりゃそうだという程度のこと。
もともとこの人、ブルーバックスで「わかりやすいシリーズ」を何冊か書いていてさらにその続編としてこの本を書いているわけなので、もともと、柳の下の何匹めかの、やせ細ったドジョウ本なのだと思う。