通勤電車で読む『ゴーレムの生命論』。ゴーレムかわいい。

ゴーレムの生命論 (平凡社新書)

ゴーレムの生命論 (平凡社新書)

新聞の書評で出てたので買ってみた。著者はサイエンスウォーズの人。
ゴーレムというのを、ことばしか知らなかったけれど、これ読んでおもしろそうと思った。ユダヤ教神秘主義のなかで出てくる、土から作られた怪物っていうか「亜人間」なのですな。それが、フランケンシュタインみたいな怖い怪物ってのじゃなくて、いかにも土から作られた、ぼやあーっとした、悪気のないひとで、ふだんはうちの手伝いとかしている。かわいいじゃないか。
そうそう、
この本、ゴーレムそのものってより、「ゴーレム的なもの」をテーマにしている。で、ホフマンの「砂男」なんかが紹介されてるわけで、そうなるとフロイトも言及されるのだけれど、フロイトが妙にあっさり退けられているところに不満が。