『まらそん侍』見た。森一生の映画はいつも爽やか。1956年。

まらそん侍 [VHS]

まらそん侍 [VHS]

森一生が監督ということで、森一生というとどんな映画でもつねに爽やかな、ミネラルウオーターのようにすっきりとした印象があって、期待して見たらやはり爽やかだった。

http://movie.goo.ne.jp/movies/p24695/
解説
伊馬春部の放送劇を「虚無僧変化」の八木隆一郎が脚色し、「俺は藤吉郎」の森一生が監督、「帰って来た幽霊」の本多省三が撮影を担当した。主なる出演者は「花の渡り鳥」の勝新太郎、「又四郎喧嘩旅」の瑳峨三智子、三田登喜子、「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」の夏目俊二、「チャッカリ夫人とウッカリ夫人 (夫婦御円満の巻)」の大泉滉など。

高崎の小藩が舞台でして、勝新ともうひとりの侍が、家老の娘をめぐってライバルになるけれど、二人は親友でもあり、また藩の将来を担う藩校の同期でもあるよ、と。ところが次席家老のバカ息子の大泉滉が家柄にものを言わせて家老の娘にプロポーズ、これこそが恋敵役ということになる。そこに、この藩の家宝である黄金のキセルを狙う小悪党三人組が暗躍して、そのうちのボヤッキーに該当するのがトニー谷、これが黄金のキセルを奪ってしかもそのあかつきには三人組の姉御(ドロンジョに該当しますね、この姉御があだっぽくて悪くない)まで射止めようという、歌って走っての大活躍で悪くない。それで、クライマックスはこの小藩の年中行事のマラソン大会で、ここで家老の娘を賭けて勝新と親友とそれからバカ息子大泉滉が争い、そこにトニー谷が絡み、勝新に思いを寄せる飲み屋の娘が駕籠で追走、さらに家老の娘が馬を走らせ、地元のやくざも加わって大団円と相成り、恋ありチャンバラありで結末はまさかのハッピーエンド。爽やか!