通勤電車で読むカルヴィーノ。『アメリカ講義―新たな千年紀のための六つのメモ』。

カルヴィーノ アメリカ講義――新たな千年紀のための六つのメモ (岩波文庫)

カルヴィーノ アメリカ講義――新たな千年紀のための六つのメモ (岩波文庫)

なんとなく、このぐらいのやつが読みたいなという気分になって。このぐらいのやつというのは、つまり通勤電車でビジネス書や新書本ばかり読んでいても息が詰まってくるなあ、という意味。新たな千年紀に向けて文学に必要なのは「軽さ」「速さ」「正確さ」「視覚性」「多様性」だそうで、6つめを講義する前に亡くなってしまったということらしい。このパッパッとした感じがいかにもである。スカッとクリアな空気を呼吸できるような。