『ありきたりの映画』。これはきびしいぞ。

ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 DVD-BOX (初回限定生産)

ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 DVD-BOX (初回限定生産)

ゴダールの、ジガ・ヴェルトフ集団時代の直前の作品。ていうか、これはさすがにいままでDVDになってなかったのもうなづけるぞという。「68年5月」について学生と労働者の5人が、アパート前の空き地の草むらでぐだぐだと議論するのを長回しで映す、というのが基本で、そこに、「68年5月」の実際の記録フィルムの白黒映像がときどき挟まれる、で、なんか「闘争的」な言葉の引用?が読み上げられる、という、夢のような110分。途中でうとうとして目がさめても同じ画面なので、といういみで夢のような。で、まぁいつでもそうだけれど特にこれ、フランス語ネイティブの人なら字幕を読まなくても声をなんとなく聴きながら映像を見るともなく見ないともなくいればいいのでもう少し楽かもしれない。まぁしかしきびしかった。まぁある意味、見たら自慢できるな。
それはそれとして、ボックスセットの特典映像で、クロード・ミレールパトリス・ルコントがそれぞれゴダールを語る、というのがあって、それもちょっとおもしろかった。クロード・ミレールがなんだかんだいってまともなのと、パトリス・ルコントが思いのほかバカな発言を連発しているのが、なんというか。