通勤電車で読む『フランス文学と愛』。まぁ、アリエスやバダンテールと併せて読むべしの本。

なぜか何日もかかって通勤電車で読んでいた。今日は出勤日で、待機する時間もあったので、読了。
以前よんだ『フランス恋愛小説論』(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20060120#p1)がよかった覚えがあって、おなじ意味で読んだ。家族論とか、教育論とか、ジェンダーみたいなはなしを、肉付けするかんじで勉強になる。この本だと、「親子の愛」というものに一章があてられていて、まぁ『にんじん』とかね、虐待みたいな冷え冷えとした親子関係の話も出ていたし、またそれがプルーストの甘々な親子愛と表裏をなすように論じられていて、おもしろかった。