まんが 哲学入門――生きるって何だろう? (講談社現代新書)
- 作者: 森岡正博,寺田にゃんこふ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/18
- メディア: 新書
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でもまぁ、対話篇をマンガで描いたというこの本のスタイルからして、あまり細かい議論を丁寧に進めていくかんじではなくて(まぁ、著者の人が言うように「まんがだから表現できた哲学的議論」もあるかもだけれど)、まぁあまり内容を真剣に考えるかんじでは読まなかった。
で、それはそれとして、絵っていうか登場するキャラクターがかわいくてバカみたいでいい湯加減である。いちおう漫画家の人が共著者なのでその人が描いたのかと思っていたけれど、あとがきを読むと、ほぼ自分で描いたようで、それをマンガとして整えたのが漫画家の人、という役割分担らしい。ひょっとしたら自分の絵をそのまま載せたかった口惜しさがあるのだろうか、「自分が描いた絵はこれです」というふうに1ページ分載せていて、たしかにほぼ完成に近い形で出来上がっている。まぁしかし、これを俺が描いたのだといい年をした大人がそこまで執着するほどのものかというとそれは誰にもわからないことである。