『モモ』。古本まつりでの収穫。

先日、なんとなしに、自分が『モモ』を読んでなかったことを思い出して読もうかなという気になって、それから何度か本屋で探してみたりしたけれどなんとなくみあたらず、まぁそれならそれということで放置して時は流れ、それでまた某日、ゴールデンウィークということで恒例の古本まつりにいそいそと出かけ、会場の隅から隅まで3時間半ぐらいかけて閲して6冊ばかり購入(隅から隅まで見るだけ見て、最後まで見てから頭の中に残っている買いたい本を最初に戻ってピックアップしていく、という方式でいってるのだけれど、そうすると目指す本がどこにあったか忘れてしまったり、確かこのへんにあったとおもったのがなかったり、それは結局3時間半のうちに他の人に買われたのかもしれないとか、そういうことが起こるのでむつかしい)。
ちなみに今回買ったのが

モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

映画のメロドラマ的想像力

映画のメロドラマ的想像力

恋愛と贅沢と資本主義 (講談社学術文庫)

恋愛と贅沢と資本主義 (講談社学術文庫)

現代思想 特集アフォーダンス 1994年11月 - 古書 Green-Box
絵でよむ子どもの社会史 / ショルシュ,アニタ【著】〈Schorsch,Anita〉/北本 正章【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
ちなみに『セバスチャン』は河出文庫で持ってるけど単行本で著者?写真(当時っぽいすごいパーマの女子)が表紙だったので。あとゾンバルトは、書影では講談社学術文庫版が出てるけど買ったのは論創社版単行本(1987)で、装丁がちょっとしゃれててなんとなくああそういえばこんな本が出てたよなあと見ているうちになんとなく。ついでにいうと、プロップの本があって「おっ」と思ってたけどたぶん自分がピックアップしに戻ったときには誰かに買われていたのでしょう買い損ねた。そういうちょっとした欠落感が、思いもしない本をふらっと買わせたりするので油断がならないものである。
さて、『モモ』、学生時代にはなんとなくだいたい必ず読んでおくもんでしょうというようなジャンルの本だったわけで、なんかみんな読んでた的なことだったと思うし、ただまぁそうなると自分の中でひねくれてわざと読まないということもあったかもしれず、今に至った。どこにでもあってそこかしこで目にしたはずの箱入りの黄色い単行本のやつがぶじ買えたので満足。奥付を見ると1986年(28刷)ということで奇しくもちょうど自分が学生のときに本屋で並んでたぐらいのもの。で、読んでみたら、まぁ確かに大学生ぐらいが喜びそうな、というか子どもむけというより大人に向けて書いているだろうというような、まぁひとことでいうと文化左翼っぽいおはなし。