『知っていそうで知らないフランス』『大真面目に休む国ドイツ』(平凡社新書)

先日、大学の売店で例によって例のごとくに買った新書の一冊。

意外と面白かった。
タイトルの通り、フランスのことなんて、「知っていそうで知らない」ので、そのへんをちょっと雰囲気を知る、というのにちょうどいい。
学校制度とか、階層社会とか、民族問題とか、そういうはなしは、論文なんかで読んで形式的にわかるだけではなくて、この手の本で、エピソード的なことも仕入れると、ちょっとぐらい実感をもてるかも。
まぁ、副題の「愛すべきトンデモ民主主義国」というのは、読んだ感想からいうと、さほどでもないじゃん、という感じだけれど。
おなじような本で、おなじ平凡社新書で言うと、
大真面目に休む国ドイツ (平凡社新書)

大真面目に休む国ドイツ (平凡社新書)

が、ドイツ社会について扱っている。
著者の書きぶりの違いなんだとおもうけれど、こっちの本を読んだときは、ドイツという社会がそれこそトンデモであるような印象をうけた。学校制度なんかとくに。それはそれで、「日本と同じ感覚じゃないんだなあー」ということを理解できた気になったので、それはそれでいいのだけれど。
ちょうど、
世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書)

世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書)

を授業で読むので、このへんの本をあわせて読むといいかも。