大阪府教委:特技で先生トレード 校長に“自校補強権”−−来年度

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20060720ddf001040002000c.html

大阪府教委は20日、府立学校の教員が登録している特技や得意分野のデータベースを使って、校長が他校の教員を“一本釣り”したり、学校間でトレードできる人事制度を来年度から導入することを決めた。校長がリーダーシップを発揮して特色ある学校作りを進め、教員のやる気を引き出すのが狙い。こうした取り組みは全国初という。
 府教委は04年度に、府立の高校や盲学校、養護学校の教員が、得意とする教科や指導できる部活動などを自らコンピューターに登録する「特技・得意分野情報検索システム」を導入。既に約1万1000人の教員のうち3300人以上が約9000件の得意分野を登録している。
 データベースは各校の校長だけがネットで閲覧でき、これまでも府教委に「この人材がほしい」と希望を言うことは可能だった。来年度からは、必要な教員が在籍する学校の校長と直接話し合って合意すれば、異動が認められるよう変更する。
 一般の異動についても、これまでは対象を在籍7年以上(新規採用者は4年以上)の教員としていたが、4年に短縮して人事の活性化を図る。府教委教職員室は「適材適所を実現できる」と説明している。【花岡洋二】
毎日新聞 2006年7月20日 大阪夕刊