学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000107-yom-soci

秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が10月、同大と、系列の秋田栄養短大に、茶髪とピアスを禁止する規則を設ける。
 従わない場合には「懲戒」もあるが、指導に応じて改めた学生には褒賞金1万円が付いた学長賞を贈る“アメとムチ”を用意。文部科学省学生支援課も「聞いたことがない事例」と言う。
 新たに制定された「学生の頭髪・装身具に関する要綱」では、男女とも、頭髪について「周囲に不快感を与える特異な髪形、染色、脱色は禁止」、装身具も「華美を避け、品位を保ち、ピアスは禁止」と明記した。該当する学生には、新設された教育指導室担当の教官らが指導。どうしても指導を受け入れない学生には、教授会に諮ったうえで注意処分などの「懲戒」もあり得るとする規定も盛り込んだ。
(読売新聞) - 9月29日14時40分更新

「現金」1万円、というところがミソで、大学としては授業料を1万円割り引くのでも計算は合うのだけれど、それだと学生自身のふところはうるおわない(親のふところのいたみ具合がごくわずか、減る)。現金を取っ払いで渡すとそれが学生のお小遣いになる。
ま、授業料を1万円だけ免除、というようなセコいことはありえないか。
ちなみに、大学の授業料収入ということを考えると、「懲戒」といってもあまりきびしくして退学されてしまうと数百万円単位で大学が損をするので、まぁ、やめさせない程度に、ということで。
ていうかそれより、
「周囲に不快感を与えない」「品位を保った」学生さんが増えれば、大学のブランド力も上がり、就職実績もよくなって長期的には学校経営にプラスになる、というふうに考えたのだろう
とはとても思えないなぁ。
「あー、あの現金1万円の大学?」って言われるようになるのは必至かと。
こんなニュースになってしまったら、いったいどんな不快感あふれる華美で品位のない学生ばかりの大学短大なんや?と、誰もがごく自然にイメージしてしまうだろうと思うのだけれど。大学のブランド力に、プラスに働くニュースとは思えないし、ていうか、在学生や卒業生たちは、そうとう怒るんじゃないかなあ。
でも意外と現実にはこれで企業からの評判が上がったりしたりしたらそれはそれでうんざりな世の中だなあ。