英の教育改革に注目…日本と似た課題克服

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20061008ur02.htm

安倍首相が掲げる「教育再生」のモデルとして、1980年代から英国のサッチャー首相が断行した教育改革が注目されている。
 ◆文科省、国際シンポ来月開催
 教育水準の低下など、当時の英国と現在の日本の課題に重なる点が多いためだ。文部科学省は11月13、14の両日、都内でシンポジウムを開き、英国の教育担当者らの声を聞く機会を設ける。
 英国では88年、学力や教員の質の低下に対応する教育改革法が成立。全国共通カリキュラムの作成や、7、11、14歳などの全国共通テストを実施し、学校別の成績を公表した。また、独立機関の教育水準局が査察官を派遣して学校を評価。水準が低い学校には政府が介入し、支援策を講じた。
 安倍首相は著書で、サッチャー首相の教育改革を高く評価している。
 11月のシンポジウムでは、英国の教育水準局長経験者や全国共通テストの作成・実施機関の担当者が取り組みを紹介。日米英らの学校長による学校評価の実践報告も行われる。
(2006年10月8日 読売新聞)