山田『マンガが語る教師像』は意外にも教科書向き。

通勤電車で読んでいた。

マンガが語る教師像―教育社会学が読み解く熱血のゆくえ

マンガが語る教師像―教育社会学が読み解く熱血のゆくえ

分析に納得がいくこともさることながら、意外にも(?)これは教職の概論の教科書に使えることをしっかり想定した(たぶん)ような構成になっていて、たしかに、教師マンガの変遷を辿りながら、教師像の変遷や、教職の職務や教員養成の問題や管理職の問題やらが、きちんと押さえられて章立てされている。
じっさいに教職の授業を持っていると、学生さんたちが「『GTO』みたいな先生がいい」(←これ、少し前ですな)とかレポートに書いてたり(さいきんだと学生さんたちには「夜回り先生」が人気で、これはマンガではないですね、マンガでないキャラで言えばこの本だと「ヤンキー先生」に言及されていますが)、あきらかにテレビドラマとかに影響を受けた教師像を持っていたりするんで、
こういう教科書をテキストに使うのは有効だと思う。