「ボランティア活動で単位認定 /京滋16大学で実施 利用少なさ課題」

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007040500068&genre=F1&area=K10

大学の地域貢献の一環として、学生によるボランティア活動を単位認定する大学・短期大学が増えている。京滋ではすでに3分の1の16大学・短大で実施していることが、大学コンソーシアム京都のアンケート調査で分かった。ただし、利用する学生はまだ少なく、大学と地域をつなぐ窓口の整備が今後の課題という。
 調査は、地域と大学の連携を進めるシステム検討のため、小林一彦京都産業大文化学部教授らが昨年末に実施し、京都を中心にコンソーシアム加盟の49大学・短大が回答した。
 ボランティア活動を単位認定しているのは、32大学のうち立命館大、京都嵯峨芸術大など9大学、17短大のうち華頂短大など7短大で、国公立大はゼロだった。
 活動の内容は、日本語能力が不十分な子どもの学習サポート(京都外国語大、京都外国語短大)、門前町調査や商店街活性化プロジェクト(龍谷大、龍谷大短大部)などさまざま。京都産業大は、単位認定以外にも学生部主催事業のイベント「サギタリウス・チャレンジ」で、ボランティアや社会活動など、学生の自主的な取り組みに最大50万円を援助するなど力を入れている。
 一方で、制度を活用する学生はまだ少なく、申請する学生がいない大学・短大もあった。
 小林教授は「単位認定は地域でのボランティア参加の動機づけとなる制度で、京都は全国でも先行している。区役所や自治会などに学生を受け入れる窓口をつくり、大学と連携することで、さらに多くの学生が地域に入るようになるのではないか」と話している。

大学がらみのニュースですね。これも、授業とは何か、ってことですが。
うちでもやってるのだけれどねえ。単位認定がボランティア参加の動機付けになるかどうか、というのは、びみょうだなあ。単位って通貨みたいなもので、しかも弱い通貨なんだよな。大学内でしか流通しないし、卒業や資格に必要みたいな縛りの範囲内しかほとんど価値が発生しないし。原資はもともと学生じしんが払った授業料なわけだし。しかも、ボランティアをながいことやっても、単位計算としては1単位とか2単位とかしかどうせならない(そうでないと、ボランティアだけやってれば授業受けずに卒業できることになるからね)。
ボランティアって、やはり、まさに意欲のある学生がボランティア精神でやる、ということになってるのが実情だと思う。ボランティアやろうなんていう学生は、けっこう単位も揃ってるんよね。
まぁしかし、他方で、ボランティアの受け入れ先のほうでいえば、ボランティアを「ただ働きの人手」として利用するつもりのところもけっこうあって、とくに公的機関なんかが予算削減のしわ寄せをボランティアで解決みたいな目論見をもってるところがあったりしてですね、そういうところだと、ボランティアに入っても、やりがいを感じにくいような仕組みが出来上がってたりすることもあるらしい。
そういういみでは、大学が単位認定というかたちで「意味づけ」をすることは、広い意味で、動機付けになるかもしれんとは思う。