「リンゴが2つ、ミカンが3つ、あわせて何個?」「5個」「え?何が?」みたいなことについて。

ひきつづいて算数の哲学みたいなことについて、なんのてがかりもなくもやもやと考えている。
これも以前思ったことで、まぁだれでも思いつくことなのだけれど、

「リンゴが2つ、ミカンが3つ、あわせて何個?」
「5個」
え?何が?

みたいな疑問というのは、やはり出てくるわけである。何が5個あるというのか?
2+3=5です、という計算よりも、リンゴとミカンを含む新しいカテゴリーへのジャンプが気になる。
たとえば「くだものが5個」と言えますかね。
じゃあ、それにさらに「キャベツ1個」を足すとどうなるのか。計算するごとに答えのカテゴリーが変わるのか。
「キャベツ1個」を足したときと、「ケーキ1個」を足したときでは答えが違うのか。
じゃあ引き算はどうなるのか。

「甘いものが6個あります。そこからケーキ1個を食べました。残りは何個?」
「5個です」
「何が?」
「・・・甘いものが?くだものが?」

ってことになると、足し算したときのカテゴリーと引き算したときのカテゴリーが違うことになるけどそれはそれでいいじゃんってことなのか。
また、

「コップが2個、お皿が3枚、あわせて・・・?」
「5・・・」

というのはどうか。
コップとお皿は組にして使うのだから足し算の意味がない、のか?
たとえばじゃあ、

「犬が2匹、兎が3羽、あわせて・・・?」
「5・・・」

みたいな計算はできるのか。
リンゴとミカンのばあいと、どうちがうのか。
とかね。

そういうわけで、たぶんそういう問題は、学校の算数では周到に避けているのだろうと思っているのだけれど、
検索したら、
「算数・数学の思考過程をイメージ化する動画素材集」活用のポイント 小学校
でてきました。
これ、「特定非営利活動法人 情報ネットワーク教育活用研究協議会」ってところのサイトですがな。
ええかげんなところではないはずなんだけどな。