そんで読んでたのが佐々木正人『アート/表現する身体』。おもろい。

アート/表現する身体―アフォーダンスの現場

アート/表現する身体―アフォーダンスの現場

指揮者のはなしで、楽器に触れずに演奏の音楽性を体現する指揮者の身体性、みたいなはなしは、それはそうだということで面白かったのだが、そこで分析もされている井上道義を招いてインタビューってのがあって、井上が、何でそんなことやるの?音楽が好きなら音楽をやればいいじゃない?データなんか採って何がしたいの?みたいなことを言ってるのは、井上がかっこいいのでかっこいい。もちろん、実践者としてはそう感じるはずで、ただ、研究者としてはそれに答えることができるはずなのだ(このインタビューでは答えれてなかったみたいだけど)。あと、同じ箇所で、ここでの分析が作曲者の身体性と演奏者のコミュニケーションの身体性とをいっしょくたにしてるきらいがあることについて正当に指摘していたのは、かっこよかった。分析が言いたがっていることをしっかり理解しているからこそ、さっきのような、あんたたちなにやってるのみたいなことも言う資格があるんである。
あとは、舞踏のはなしとか写真の話とかはよかった。