ウィーダーの訃報を知ったすぐ後の2回生のゼミで、学生さんの発表が、ちょうど、ウィーダーが参照されている論文のレビューだった。涙。

2回生のゼミでは、教育社会学会の学会誌『教育社会学研究』の投稿論文をまとめて発表させてディスカッションみたいなことをしている。学部2回生にはちょっとたいへんな課題ではあるけれど、やってみればよくやってくれるもんです。業界ズレしてないぶんだけ反応がストレートである。おまけに、なにげに本質的な突込みをやってくれたりして、ゼミを回しつつ心で大うけしていたりする。
で、今日の発表が、ウィーダーの「受刑者コード」の議論を参照した論文だった。
私も好きな論文。
訃報を目にしてすぐあとだったので、虚をつかれた。

「教師-生徒の相互行為と教室秩序の構成-「生徒コード」をてがかりとして-」
The Social Construction of Classroom Order through Teacher - Pupil Interaction - The Pupil Code -
稲垣 恭子
教育社会学研究
The journal of educational sociology
Vol.45(19891001) pp. 123-135
日本教社会学ISSN:03873145

↑CiNiiの該当ページは(http://ci.nii.ac.jp/naid/110001877774/
PDFで本文も無料公開していて(http://nels.nii.ac.jp/els/contents_disp.php?id=ART0002052539&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=Z00000011196042&ppv_type=0&lang_sw=&no=1195118225&cp=)で読めます。

学生さんたちに、ウィーダーのことをちょっと言って、
「ごめいふくを、ってことで。」「はは。」
とか。

ちなみに、学生さんたちの質問。
「生徒たちは「生徒コード」をどうやって知るのか(学級会で決めるのか?)」
「「生徒コード」はなぜこの6項目なのか」
とか。