風呂で読むのは、基本的に文庫本で、気楽に読めて、途中まで読んで中断してもかまわないような内容で、湿気ってぶかぶかになっても惜しくないできれば古本で買ってきたもので、というような条件にはまるもので、そういう本で、しかも読んでみたくなる本というのは、手持ちの本棚の中には意外とない。
それで、10年近く前に思うところあって古本屋でまとめ買いした島田雅彦の文庫本のうち、まだ読んでなかったものを読むことにした。
- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/03
- メディア: 文庫
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学校が舞台で主人公が転校生でやってくるシーンから始まる、というパターンについては
凡庸な芸術家の肖像〈上〉―マクシム・デュ・カン論 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/06
- メディア: 文庫
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で、この小説で島田がそれに対する戦略を持っていたのかというのはよくわからない。持ってなかったようにみえなくもない。でも、あとがきでこれは「青春小説」だといってるので、ジャンルの形式に忠実なB級映画として読むべきかもしれない。
(そういえば、新ドラマが2本始まったけれど、見てないけどテレビ欄によれば両方とも、「不良の学校に先生が赴任してくる」ところから始まったようであるね)