「<タスポ>自販機に付けた業者 撤去も取材拒否 財務省「法律以前、モラルの問題」」「<たばこ店>タスポ貸すからブザーで呼んで 法的には問題なし」

私はタバコは吸わないが、愉快ではないのである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080605-00000028-maiall-soci

<タスポ>自販機に付けた業者 撤去も取材拒否 財務省「法律以前、モラルの問題」
6月5日15時52分配信 毎日新聞
 広川町の自営業者が、未成年の喫煙防止策として導入されたたばこ自動販売機用成人識別ICカード「タスポ」を5月下旬から自販機に備え付けていた問題で、この業者は4日朝までにタスポを撤去した。理由について業者は「話すことはない」と取材を拒否している。【平野美紀、丸山宗一郎】
 また、カードを発行する日本たばこ協会(東京)は「成人識別制度の足元を揺るがす行為。撤去すれば済む問題ではない」とし、4日、たばこメーカーを通じてこの業者にルール順守を求めた。さらに国内のたばこメーカー3社に、小売店で不適切な販売方法が見つかった場合、即座に連絡するよう再度徹底することにした。
 一方、同町教委の井上俊明教育次長は「未成年に吸わせない制度なのに、こんな使われ方をされて驚いている」と話し、同様のケースがないかを行政区などを通じて調べるという。
 ◇「法律以前、モラルの問題」
 「本来ならばタスポ取得を顧客に率先して勧める立場」(日本たばこ協会)の小売店が、カードを不特定多数に使わせる状況をつくっていたことに対し、モラルを厳しく問う声が上がっている。
 全国の小売店約30万店のうち約13万店が加入する「全国たばこ販売協同組合連合会」は制度導入前、趣旨の周知徹底を呼びかける文書を配り、会合でも理解を求めた。その直後に起きた“ルール違反”に同会は「ごく一部の業者のモラル違反のせいで、喫煙者にも大きな労苦を強いている制度の信頼性が揺らぐ」と怒りをあらわにした。
 また、たばこ販売を監督する財務省たばこ塩事業室も「タスポ添付が違法行為になるか否かは、検討の余地がある」としながらも、「法律以前のモラルの問題では」とみている。
 業者が自販機に付けていたタスポは、どの自販機でも使える普通のカードだったが、自販機に同時に付けた張り紙には「持ち出して他の自販機で使用されてもエラー音がなり、自販機が販売停止となります」と、特別仕様であるかのような記述だった。
 しかし、業者は3日の毎日新聞の取材に「タスポの盗難を防ぐための措置だった」と説明。4日には、いったんは撤去を拒否した八女署に電話で撤去した旨の連絡をしたという。同署は今後、管内のたばこ自販機で同様の例がないか警戒していくという。
最終更新:6月5日15時52分

小耳に挟むうわさによれば、
タスポなるものを導入するせいで、零細のタバコ屋さんは新機械導入を強いられた挙句に売り上げが激減して悲鳴を上げているということで、たほう、コンビニではタスポなしでタバコが買えるので「タスポ特需」で笑いが止まらないみたいなことのようだ。
そんなことはちょっと考えればわかることだ。
もしかりに利害が逆なら − 昔ながらの零細小売店が得してコンビニが壊滅的打撃をうけるような制度なら − 導入されなかったのではないかと、やはり、思うし、そんな不当な制度を導入しておいてしかもその導入コストを、言うに事欠いて「「本来ならばタスポ取得を顧客に率先して勧める立場」(日本たばこ協会)の小売店」に押し付けて挙句に「モラルを厳しく問う声が上がっている。」もへったくれもないんじゃないのという気はする。
だいたいがやね、
わたくしはタバコを吸わないし煙草のにおいで気分が悪くなるほうなので、タバコ屋さんを擁護するスジでもないけれど、かりにも未成年の健全育成みたいなことでいうならば、零細タバコ屋さんと深夜コンビニのどちらがいわゆる青少年健全育成に反してるのよ?と言いたい気もしてくるわけである。
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<たばこ店>タスポ貸すからブザーで呼んで 法的には問題なし
6月6日13時18分配信 毎日新聞
 佐賀県上峰町のたばこ小売店が5日から、店前の自動販売機に取り付けたブザーで店主(58)を呼び出し、店主名義の成人識別ICカード「タスポ」で購入できるようにした。タスポ導入で売り上げ激減の店が多い中での苦肉の策。カードを発行する日本たばこ協会は「成人であることを確認すれば対面販売と同じ」と話しており、この販売方法に違法性はないという。
【関連記事】 タスポ付き自販機:福岡の業者、カードつり下げ 売り上げ減り
 店主によると、同町内に計6台の自販機を設置しており、タスポ導入前は月に合計数百万円の売り上げがあったが、県内で導入された5月第1週の売り上げは前月の約1割しかなかった。このため、午前6時半〜午後10時半の間で、店の無人時は、鎖につないだ店主のタスポを自販機にぶらさげたが、売り上げは回復しなかったという。この方法は批判もあることから、ブザーによる呼び出し方式を新たに導入したという。
 店主はタスポ導入後のたばこ小売店の現状について「未成年者への販売を禁止するなら対面販売でもタスポを導入するべきだ。今のやり方は小売店に死ねというようなもの」と批判する。
 日本たばこ協会は「禁止事項の『譲渡・貸与』にはあたらない」と話している。【遠藤雅彦】