『秋立ちぬ』。昭和35年、1960年の日本の子どもの夏休み。

http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj004570.htm
乙羽信子が男の子をつれて信州から東京に出てくる。夫に死なれて、妹を頼って出てきたというはなし。で、子どもは妹夫婦の家(八百屋さんをやってる)にあずけて、自分は近所のあやしげな宿屋に住み込みで働く、ととたんに客といい仲になってしまって駆け落ちしてしまう。宿屋のおかみは大阪の金持ちの二号さんで、その娘ってのが、男の子と仲良しになって、というおはなし。
もう戦後じゃないかんじのモダンな東京の風景で、でも乙羽の夫の死因が製糸工場で結核で、だったり、宿屋のおかみがやっぱり二号さんだったり(まったく、日本は一夫多妻制だったのか!?いやまぁべつにかまわんのだけれど、しかしこう連続で同じ設定だとねえ)、妙に異世界が顔をのぞかせる。
あと、なんとかじゃん、っていうのが信州のなまりらしく、なんとかじゃん、なんとかずら、というふうに喋ってた。