『今どき儲かる商店街』読んだ。ちょっと裏返しの三浦展みたい。

本屋の店頭で見かけて、引きがあったのは、目次にちょっと「おっ」と思ったから。

1.わが町の商店街は「うっとうしい」
 
うっとうしい “接客力”は果たして必要か?
時代とともに変化している “コミュニケーション・スタイル”
消費の主流はセルフ・セレクション
「プライバシーのない消費」はうっとうしい
コミュニティーなんていらない
時代錯誤のコミュニティーほどうっとうしいものはない
消費者のニーズが大型ショッピングセンターをつくった
大型ショッピングセンターは高齢者にも快適
買い物に求められる「店舗選択の自由」と「匿名性」
買った商品を使う場所を提供することで消費を喚起する
「顔の見える消費」と「顔の見えない消費」
 
2.駄目な商店街のつくり方
 
「地域密着型」の業態は必要か?
このままでは村の商店街が大型店に食いつぶされる!
地方中小商業者が目覚めた自己改革
時代にも、消費者ニーズにもマッチしない法律
シャッター商店街のつくり方
廃墟型ショッピングセンターのつくり方
利用頻度によるショッピングセンターの細分化
ナショナル・チェーンは絶対なのか?
駄目な商店街をつくることを後押しする“あきんど議員 ”
“あきんど議員”たちの目論見
 
3.今どき儲かる商店街
 
沖縄の成功、長崎の勝因
地元消費者の市場離れ
市場を観光スポットにしよう!
単品強化型集積がもたらす競争の効果
地元消費者を呼び戻せ!
消え行く百貨店から学ぶべきこと
獲れた物は全部売る!
「食の安全」が叫ばれる時代に求められる「顔が見える商品」
個人商店が集積した従来型商店街の時代は終わったのか?
製造小売業はアウトレット商品で勝負しろ!
 
4.今から儲かる商店街
 
あなたが知らない「擬似商店街」
単品強化型商店街でブランドイメージをつくれ!
大量生産・低価格の世の中だからこそ、新たなニーズが生まれる
好きなもの同士が集まってつくる「次世代商店街」
お客さんに声をかけなくても商店街
大型店との価格競争に巻き込まれない商品とは?
趣味嗜好型商店街
デートスポットをつくって人を集めろ!
日本列島商店街化計画
まとめ

で、たしかに、地域の商店街のセールスポイントとして、親切さを強調したりするのは違うと思う(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20051109#p2)ので、第一章なんかはそうだそうだと思うし、とくに地方目線で、「ゆめタウン出雲」(http://www.izumi.co.jp/youmetown/izumo/)の例などあげて、地元の小売店より全国展開してる店のほうが地元の人にとっては、うれしい、みたいなことをいってるのは正直それはそのとおりだと思う。
なんか、ちょっと三浦展『ファストフード化する社会』の裏返しみたい。地方にロードサイドの大型店がどんどんできるのは地域のニーズに正直に応えてるんだから起こるべき事が起こっているのだ、といったんしておいてから、じゃあさて、商店街はどうするか、みたいな。
まぁ、でも、価値観はともかくとして三浦本もこの本も、オチはおなじか。