『乱れる』みた。よかった。

乱れる [DVD]

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冒頭、スーパーマーケットの宣伝カーが走り回る地方の町で、ところがデコちゃんは昔ながらの商店街の小さな店からひょいと姿を現すので、あ、また小間物屋の店番かしら、『女の座』かな、と思っていたら、小間物屋ではなくて酒屋らしいのだけれど、やはり長男の嫁で、ところが戦争で夫をなくして以来、店と家を支えてきたのだけれど、夫の妹たち − とうぜん草笛光子 − からはそろそろ邪魔にされて、お姉さんもまだ若いんだからと再婚など勧められるというのだからやはり『女の座』っていうか『娘・妻・母』っていうかだなあ、と思いつつ見ているけれど、いっぽう、スーパーマーケットの進出によって商店街の小売店が打撃を受けているという設定で、同業者が行き詰って自殺するというくだりは、『女が階段を上るとき』の感触もちょっとある。で、酒屋もこのままでは先行きが見えないのだけれど、打開策は、酒屋の土地が場所がいいのでここをスーパーにしないか、という話が草笛光子の夫から出てきたりして、またまた『女の座』だか『娘・妻・母』だかに戻るのだけれど、ここからが本題で、加山雄三が次男役で、義理の姉のデコちゃんとは10歳いじょう歳が離れているのだけれど、「義姉さん!ずっと好きだったんだ!」みたいなことを言い始め、はなしが乱れる、という。
で、最後は唖然、と。