『ある戦いの記録』読んだ。

つんどく状態の後藤明生から次の一冊。これは短篇というか中篇というかをあつめた文庫のようである。妻と二人の子どもと団地に住んでいる男の日常の一コマ、が男の心内の独白で語られて、それが脱線に脱線を重ねて、とりとめのない記憶とともに迷宮化する不条理な寓話、みたいなこと。