通勤電車で読んでた『哲学カフェ!』。哲学を求めて祥伝社黄金文庫をたずねる。

某日、大学売店の書籍部で見かけて購入、帰りの電車で読みかけたが、読み進めるのに苦労して何日も持ち歩いて読了。
内容は、まぁ何人かの登場人物と「先生」とで17のテーマについて哲学的なやりとりをしました、という対話篇的なことで、著者曰く、それらのテーマは著者のやっている実際の哲学カフェでとりあげたもので、じっさいのやりとりをもとにしながら対話篇を書いた、ということである。
のだけれど、どうにもしょうもなくて、読んでてうんざりするといういみで苦労した。なんていうか、このしょうもないやりとりを「哲学」の名で呼んでいいものか、と腹がたってきてすぐうんざりするんである。もちろん、哲学カフェなんて素人がやるもんだからそんなもんだ、といえるかもしれない。しかし、対話篇の中でファシリテーター役ということになっている「先生」の発言も同様にしょうもないんで、浅いやりとりを浅いファシリテーターが浅く切り回して、最後の決め台詞が毎回、

それでは、今回はここまでにしましょう。後はみなさんが、それぞれの人生のなかで考え続けてください。哲学の問いに終わりはないのですから。

というんである。