『社会的なもののために』読んだ。

社会的なもののために

社会的なもののために

しばらく枕元等に置いて読んでいたがようやくおわった。市野川『社会』という本があって(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20061116#p1)、それを受けての(ということなのか)研究会があり、その成果がまず座談会形式の本で出てきたということですか。とても勉強になったのと、座談会形式なので比較的わかりやすい部分もあった。まぁ、「社会的なもの」という言葉の聞いた感じがふわっとしてるのそのままに、けっきょく「社会的なもの」っていうのを明確に理解するのがむつかしいんで、まぁ章ごと、論者ごとの言ってることをほうほうそんなもんかと適当に読む感じ。でもまぁこの長さ読んだら、なんとなくふわふわっとイメージができてきたような気がしてくるのがたいしたものである。
ところで、ごくしょうもないことになぜか気づいてしまうわけだが、2013年の本なのに註の中で石原慎太郎都知事のままになってる(p243)のと、おなじく註の中で安倍晋三内閣が安部晋三内閣になってた(p316)。そんなのばかり見つけるのもどうかと思うけれど。