創刊号を買って読んでみたら、なんかこう「このへんでどうだ?」という感じの、
文化系女子サブカル寄りなのか、ブックレビューが
中森明夫で
ナボコフを薦めてたりして、なんかこうびみょうに、置きに行っているわりにオッサンが考えてるっぽい押し付け感もあり、雑誌のコンセプトが「恋より楽しいことがある」のわりに創刊号表紙の
蒼井優ってなんだかんだいって肉食やないかいという詰めの甘い感じもあり、なんかこう長く続くオーラが感じられなかったのだけれど、隔月刊で第2号の特集が「90年代」で、ちょっと見てみたくなって(また、どうせ長く続かない雑誌だろうからという珍しさもあって)買ってぱらぱらっと読んだ。そしたら、『ROLa』世代がえらぶ90年代アイテムどうのこうのみたいな記事があって、どうやら『ROLa』世代というのは30歳前後からちょい上らしい。えー?今の30歳前後ちょい上って、こういう見かけの雑誌を買うのか? ちょい見かけ的に幼稚っぽくないかあ?とこれまたびみょうな感情がわきつつ、まぁどうなんだろうね、わたくしは『ROLa』世代ではぜんぜんないので、90年代がよかったといわれても
ぴんとこないし陰惨な時期のはじまり、世間的にも失われた20年のはじまりということなわけだし、どうも乗れなかった。その乗れない感じが、まぁあるいみいいところで、たとえば
小室哲哉インタビューなどという陰惨になるよりない記事が大見出しで広告になってたわけで、それは買うべしと思うしかないじゃないですか、そして買ってみてやはり陰惨だったというのは、だから正解なのだった。