『ニコラウス・クザーヌスとその時代』。わからんなりになんかおもしろげだった。

ニコラウス・クザーヌスとその時代

ニコラウス・クザーヌスとその時代

同僚の先生で、クザーヌスがご専門の方があり、それもあってちょっと興味を引かれて買っていた本を、ちょっと通勤電車で読みかけて、あと読み終わった。150ページ弱ぐらいの薄い本で、コンパクトなクザーヌス紹介みたいな入門書。クザーヌスの理論的内容というよりも、クザーヌスという人の生涯を彼の生きた時代の中におきつつ簡潔にたどって紹介するというかんじで、まぁ翻訳の文体もあってということだろうけれど、読みやすいというか、すごく簡潔な文章なんでそれじたいおもしろいようなところもあった。ま、神学なんてどうせわかんないんだからという気楽さでむつかしいところは読み飛ばすわけだけれど、まぁそれにしても、クザーヌスってたいした人だったのだな、というような感想を得るわけである。