このところ読み返していた『恐怖の映画術』(
http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20140724#p1)の中で、脚本家と監督の両方のインタビューで話題になっていておもしろそうだと思っていたのを、見てみた。もともとピンク映画の枠で企画が始まった、ピンク映画の枠内で好き勝手なことをやろうという
エログロナンセンスで、怪奇ありミステリーありホラーあり、ギャグあり歌謡ありカンフーありのカルト作だということで、脚本は
高橋洋、監督は
黒沢清の助監督を『
ドレミファ娘の血は騒ぐ』のころからやってて監督作としては『
ナチュラルウーマン』もこの人だった、へえ、でもってVシネマとかをたくさん撮ってるという
佐々木浩久という人。で、見てみたら、なるほどおもしろかった。いかにもカルト作っぽいカルト作で、それこそちょっと『
ドレミファ娘の血は騒ぐ』をちょっと思い出すような唐突な歌謡シーンがあったり、そうそう、音楽がいちいちよくて、これを作った人たちが60年代から70年代(「
怪奇大作戦」?とか歌謡映画とかカンフーとか?)に見て聞いていたような劇伴の音楽っぽいかんじで再現されている。
いかんせん、これピンク枠からはじまった企画なので、まぁエログロ場面が多めってことで、あまり学生さんに勧められない(し、まぁ、うちとこの学生さんがたには受けないだろうなーとは思う)。でもまぁ、こころ洗われる、春休みっぽい気分にさせてくれる、カルト作っぽいカルト作ってことで。