『デューン/砂の惑星』みた。

このまえからデヴィッド・リンチをまとめ見しようかなと思ってた。それで気がついたら、そういえば『デューン砂の惑星』ってのがそうだった、このまえ録画してたな、というわけでとりあえず見た。自分が学生の頃は、カルト映画だというイメージだったんだけど、まぁ、今となってはのんびりした特撮SF映画に見える。未来的なテクノロジーと中世的な魔術的世界観が混然一体となったかんじではある。まぁでも、デヴィッド・リンチという名前から想像するよりは、律儀に特撮SF映画を作ろうとしてるように見えるね。ただ、このまえ『エヴァンゲリオン』を見たとここに書いたときに「ツイン・ピークス商法」みたいに書いたのだけれど(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/06/09/014536)、意外にそのヒントはこのあたりにあったかもと思った。というのも、本作、原作のSF大河小説があったということで、それを2時間の映画にするのはだいたい無理なわけで、そうすると、思わせぶりなイメージをばらまいて、込み入った世界観が背後にあることをにおわせておいて、それをつなげる作業のほうは見る人の側にさせる、そうすると見る側は解読欲を刺激されて盛り上がる、というぐあい。まぁ、本作では狙ってやったようには見えないけれど(まぁ、特撮SFを律儀に撮ってたわけで)。