『勉強の哲学』読んだ。じぶん大賞の人。

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

通勤電車ではんぶん、のこりをうちでさらっと読んだ。著者はじぶん大賞の人。なにごとにつけ、やり過ぎるのはよくなくて、やらないのとやり過ぎるののあいだぐらいのちょうどいいかんじなのがいい、という説の人らしく、そういえばこのまえ読んだ座談会記事(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20170510#p1)では、梯子はよくなくて脚立ぐらいがいいという説について盛り上がっていたんで、まぁ一貫している。それで、むかし『逃走論』という本が流行ったころに「シラケつつノり、ノりつつシラケる」みたいなフレーズが流行ったのを覚えてるのだけれど、それを思いだした。まぁ、この本のばあいでいうと「シラケ過ぎてもいけない、ノり過ぎてもいけない、ちょうどいいかんじなのがいい」というかんじだろうか?あれ?なんかそういう言い方をすると妙に常識的にしか聞こえないような気もしてきたかも?しかし、巻末の補論では、本書のこれこれのくだりは(わかりやすく書いてはいたが実は)フランス現代思想ドゥルーズラカンデリダの議論を踏まえているのだ、と注意喚起している。