- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2014/07/16
- メディア: DVD
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少し考えて、やはりこれいまいちだと思えるわけで、少なくとも活劇ではない(アニメーションなんだから活劇を期待するってのはあるとおもうのだけれど)。どっちかというと、キャラクターの象徴性っていうか、「カオナシは何の象徴か」とか「湯婆婆と銭婆の双子は何を象徴しているか」とかそういう解釈ゲームを惹起するんじゃないかと思って、それは必ずしも作品が「深い」(って学生さんたちとかよく言いますが)わけではなくて、たんにキャラクターに込めようとした設定の複雑さを限られた時間の中で具体的描写に落とし込むことに失敗しているとかストーリーを展開するために登場人物の言動が場当たり的になり行動原理が支離滅裂になってしまっているとか、そこをサボっても見る人が忖度してくれるだろうという甘えを当てにしているとか、そんな気がする。たとえば「カリオストロ伯爵は何の象徴か」とか誰もいちいち忖度しないしそんな必要もなく誰もが何度でもルパン三世の活躍を見てわくわくするしあの作品を何度でも繰り返し見る価値はある、みたいなこと。