自分むけにCOVID-19関連について現時点でどう考えることにするかをまとめておく。(その4:4/11-)

年度も変わり、フェイズも変わり、前のエントリからちょっとたったので新しいのを立てとく。そのかん、情報を全部追いかけるのもあれだし、基本的に考え方とやることは当初から変わってないみたいなのでしばらくあいだがあいた。
さしあたりのデータはここ↓で見てる。ときどき重くて表示されない。感染者の内訳(経路不明とか)がでるようになったりちょっとずつ改良が進んでるみたい。
covid-2019.live

まぁこの記事はブックマーク。

緊急事態宣言も出て、新型コロナウイルスの流行拡大を防ぐため人との接触を8割減らすことが求められている。ところが、緊急事態宣言直前に誰かに資料の数値が書き換えられ、「7〜8割削減」「6割でもいいのか」など、様々な数字が出回っている。8割削減という目標をはじき出した「8割おじさん」こと西浦博さんを取材した。
2020/04/11 12:01

ふむ。

  まだ一般市民には広がっていない
 
ーー現状から見ると、日本でヨーロッパのような爆発的な感染は起きそうなのでしょうか?
現状の都内のデータを見ていると、まだ一般の人には広がっていません。
これは表には出ていないかもしれませんが、感染経路が不明となっている感染者は増えていますが、経路がわかっているところは、ほとんど・・・
・・・
ーーなぜ追跡できていない感染者がいるのに、一般に広がっていないと言えるのでしょう?
もしも一般市民で流行拡大をしていると、そこから派生した中高年か高齢者の感染者のうち比較的重症になる方が出るはずですから、その方が診断されて報告されると思います。こういう方が孤発例から出ないかどうかを毎日注視しまくっています。孤発例の属性を相当詳しく分析しています。
そうやって見つかったのが「夜の街クラスター」です。1日180人を超えるような感染が起こっていても、孤発例のうちの相当の割合が夜の街で、一般での拡大を強く示唆するもの、として、そこからオフィス感染がぽつぽつという程度で済んでいます。
この「ぽつぽつ」が目に見える割合になったときがコミュニティに感染が広がったという段階なのですが、まだそこまで至っていません。

携帯電話のデータで一つ、わかったことがあります。3月28日、29日の人出を前年のベースラインと比較したのですが、小池都知事が「感染爆発・重大局面」と記者会見された後の週末に東京では雪が降って、すごく寒くてみなさん出歩くのを控えました。その時の人出が8割減ぐらいです。
ーーあれぐらい減らさないといけないのですか!
あの時は寒いからみんな外に出ないし、電車も乗らずに東京はゴーストタウンのようになりました。平日もあれに準じるぐらいに、社会機能維持のために働きに出る人ぐらいに抑えれば、流行は止められます。

等。

4/17
マスクについて、考え方の備忘。
基本的に、医療場面でのマスクの考え方と、一般のふつうの人が日常でつけるマスクの考え方をわけること。
自分は一般のふつうの人なので、高濃度(?)のウイルス環境にあるわけではないし、高機能のマスクを持っていても正しく装着できる技術もない以上、自分を守るという意味の役割は、マスクには期待しないし、過剰に期待する必要もない。(自分を守るのは手洗い)
マスクは、「もし自分が感染者であると仮定したときに周囲に飛沫をとばさないため」の役割。

自分が買ってつけてるマスクは目の前の人や社会の人々のためのマスク。
自分を守ってくれるマスクは目の前の人や社会の人々がつけてるマスク。

↑この考え方が、感覚的にしっくりくるまでに時間がかかった。

自分が喋るときにはマスクをつける
(喋らないときはじつはあんましどうでもいい)。

これ↑は、まだちょっと錯覚する。
自分の理解では、ふつうの呼気はOK。喋ると飛沫をとばす。
でもよくしてしまうし見かけるのは、黙ってるときにマスクをしてて、喋るときはマスクを外してしまう、というの。これは、だから、逆なのだろう。

戸外ではマスクをしないでいい、
屋内にはいるときにマスクをする、
自分の研究室に一人でいるときはマスクをしないでいい。

これ↑もばたばたするけど、基本的にオープンエアの中を一人で歩いている限りはマスクはしない。してもいいけど、限られたマスクを使いまわしてるので、できればしないでいいときはしない。息も苦しいし、雑菌も気になる。むしろマスクのせいで呼吸器やられるんちゃうかというのも気になる。なので、家を出て駅まではマスクせず気持ちよく空気を呼吸して歩く。で、駅に着いたらマスク。で電車を降りて駅から出たらマスクを外して歩いて、職場の建物に入ったらマスク(ぱっと声をかけられて立ち話になったりするので)。で、個人研究室に入ったらマスクを外す。手を洗う。そんなルーティン。
ちなみに、マスクの扱い方についても、医療現場と一般の日常では考え方を分けていいんじゃないかと思う。
医療現場では、マスク表面にウイルスが付着していることを前提として扱う必要がある。
でも、一般の日常で言えば、自分からの飛沫を防ぐためのものであるということは、ウイルスがマスク表面にある場合はそれは自分が感染者であるという前提の場合だということだ。なので自分が触っても関係ない。どうせ自分由来のウイルスなんだから。ぎゃくに、もし他人由来のウイルスが(活性を保ったまま)マスク表面に付着しているとすると、きっとそれはすでに自分の中にも入り込んでいる(なぜならマスクは自分を守る能力はないので)。でも、そもそも相手がマスクをしてくれていたり、電車の中でもみんな黙っていたり距離が離れていたり換気ができていたりすれば、空気中に飛沫(ウイルス)が大量に浮遊していることはないので、まぁ結論としては日常でそこまで気にする必要はなしとする、ということになり、そうすると一般の日常ではマスクはまぁそんなに神経質に扱わなくてもいいんじゃないか、と考える。

感染者数のデータについて備忘。
このところ、毎日の新規の感染者数が、多いとはいえ、一時期の毎日最大を更新、指数関数的に増加、みたいなふうには見えないように、見える。「ぎりぎりもちこたえ」感のある感じに、見える。これが「10日から2週間前の答え合わせ」だということだと、これからどうなるか。
基本的にはそういう見方。
ただ、ツイッターなどで、「検査待ちがとても多いので、検査結果のデータが意味なくなってるのでは」という声も目にして、そのへんは気には留めねばというところ。不必要な検査をしない、必要な検査をするためにリソースを割くべし、というのがどんどんシビアになっていくかんじか。

このあたりのツイート。


ふむ。活性。不活化。半減期。「1/100になるまでの時間は数時間くらい。」

4/18
マスクについて追記。というか考え方の修正か。
つまり、「マスク」に目をつけるよりも、目の付け所は「距離」であるべきだと。
うーん、それは現状自分はできてないなあ…
現状、頻度は減らしてるけど出勤せざるをえんときはしているし、職場にいくと立ち話もしごとのうちになってくる。おたがいマスクはするようになってきたし、自分的にはなるべく床のほうとかそっぽを向いて喋ったりとか、気にはしてるし、まぁ以前よりは意識的に距離を取って喋ることがおおいけれど、でも「2m」に人がいたら逃げる、はやってない。それをやるべきなのか…
いま部屋にある棚の高さが180cmちょっとぐらいかぁ…立ち話のときは1mないか、意識した時でようやく2mいくぐらいかなあ…
会議のときは、ふだんより広い会議室を使うので左右は2mぐらいあくかも。
でも、通勤の電車で、相当に空いてるとはいえ帰りだとそれなりに人は乗ってるので(椅子が埋まって、立ってる人もいるので)これで2mはきついなぁ…
座るのをあきらめたら少し距離は取れるかなあ…

うーん、しかし、「2mに人がいたら逃げる」は、どういう理屈なのかがわからないので困るなあ。空気感染するわけでなくふつうの呼気を気にする必要がなく瞬間的な接近で一定量以上の飛沫を浴びることは考えにくいという理解で行くと、「2mに人がいたら逃げる」という理屈が出てこない。しかし専門家が言うことなのでそれが正しいのだとすると、自分の中に落とし込むには、いくつかのクッションをはさむことになる。たとえば「相手がマスクをしていない場合」「相手が自分に向けて喋ったりくしゃみや咳をしている場合」には、2mぐらい離れないと飛沫を浴びる可能性がある、また、「いま相手が喋っていなくても突発的に話しかけてきたり、いきなり咳をしたりしないともかぎらない」 - とまで考えれば、念のために2mに人がいたら逃げるという理屈は自分の中で十分に理解できる。でも逆に言うと、それなら、電車の中でおたがいマスクをして黙って隣に座って数十分、というのは、許容可能になる。それでいいのかどうか。