通勤電車で読んでた『かぜの科学』。おもしろい。よまないことをおすすめする。

かぜの科学:もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

かぜの科学:もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

例によってHONZhttp://honz.jp/articles/-/41090)で興味を持ったんだけれど、いまHONZの記事の日付を見ると今年に入ってからということになっているところをみるとその前に、お正月に実家で寒かったんで風邪っぽくなって、それきっかけでいろいろ検索しているうちにふと疑問に思ったのが、寒いと風邪をひくけれど風邪の説明を読むとウイルス感染ということしか書いてない、寒いのとウイルス感染とのつながりやいかに、ということで、まぁどうせ免疫とかなんとかそういうことなんだろうぐらいに了解していたのだけれど、まぁこの本、まさにその、ウイルス感染症としての風邪のおはなし。著者の人はサイエンスライターで、風邪の最先端の(ということなのだろう)科学的研究の成果をわかりやすく、ヒューモアをまじえて、語っている。なるほどと納得するところ多く、バランスもとれていて、文章の楽しさも含め、おもしろい本である。
そして、ある種の理由でもって、この本は読まないことをお勧めする。なぜかというと読んでしまった人はわかる。
で、やはりマイベスト風邪本、『風邪の効用』をまたしても芸もなくおすすめするのであった。
風邪の効用 (ちくま文庫)

風邪の効用 (ちくま文庫)

こちらの本は整体とか「気の流れがどうのこうの」とかそういうお話で、最先端科学というわけでもないのだけれど、自分的な理解でいえば、『かぜの科学』とさほど遠いことを語っているわけでもないと思う。