自分むけにCOVID-19関連について現時点でどう考えることにするかをまとめておく。(その3:3/26-)

なんかまた空気感が変わったのもあり、「その3」に。
過去の記事は
「その1」→ https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/03/17/133303
「その2」→ https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/03/21/123448
読み返すと、「その2」の最後のあたりはなかなかに不穏なかんじもあり、その不穏な線が現実化してるのが現状のよう。たった1日だぞ。やれやれ。What a difference a day makes!

データを見える化するダッシュボード的なものがいろいろある。一個目は前にも挙げたの。二個目もわかりやすい。
covid-2019.live
www.stopcovid19.jp

空気感が変わったというのは、東京都知事が3/25夜に緊急記者会見をひらいて、「外出自粛要請」をした、というあたりか。でもってその根拠というのが、新型コロナウイルスの感染者が新たに41人確認され(いまの時点で3/26には45人以上というニュース)、しかもリンクの辿れない者が多数含まれてたというので、まぁ、それはたいへんだというかんじはする。3/26には首都圏に同様の「外出自粛要請」対応が広がるよというようなニュースも。
いっぽうで、「緊急対策案に「和牛」商品券」というニュースもあり、どうも混乱しきっているところはあるね。

かなりきびしいなあとおもうのは、3/25の『あさイチ』で、お花見についてにこにこと喋ってはった坂本という先生の、その晩のツイートが↓こういうぐあい。


また、
こっちも相当程度に空気感の違う厳しい見通し。
note.com

他方で、前にブックマークした「令和2年度における大学等の授業の開始等について(通知)」3/24 と前後して、勤務校の春学期の年度初めスケジュールの大枠が見えてきて、それを詰めなくてはということで(あるいはそうじゃなくても新学期だしね)大小の会議やそれこそWebでの情報共有や相談が急ピッチで進んでいる。でもまぁ、状況に応じて対応をしていかないといけない(想像を超える厳しい状況が出てきたらそれに応じた厳しい対応に切り替える必要もとうぜんでてくる)から、とうぶん難しいところですね。

BBCニュース - 「家から出ないでください」 ジョンソン英首相」
イギリスのこの状態を、頭に入れておくべしか。

3/27
外出自粛みたいなことが起こったら、遠隔授業はかなり現実問題として準備しておくべしなのかあ。
Twitterで目にしたのでブックマーク。
できるだけローテクに近いやりかたで、しかも基準や法規をクリアするやりかたを考えたいなあ…

3/28
新学期に学生さんたちに説明したりするにあたり、自分的に、どのぐらいの湯加減でいるべきか、大学の所在地はこんなかんじだけどなあ…等々と考えつつ、ツイッターでぼそぼそ言ってたら、アドバイスをいただいた。
ありがとうございます。
学生さんが感染しないように、という発想とともに、大学が地域にとってのリスクにならないように、という発想も必要。
「うつらないように」と同時に「うつさないように」と考えて行動すべし、である。

さて、緊迫だなあ。
この記事をブックマークしておこうかしら。3/26時点のインタビューのよう。

現時点での私の考えでは、5段階のレベルに分けたらよいと思います。ここでは、過去2週間の感染者の数を目安とします。
・・・
レベル1は、感染者が全く確認されていない地域です。今なら、山形、岩手、鳥取、島根などがそうですね。
そういう地域でも、3要素が重なる場所は避けてほしいのですが、地域内での小規模なイベントなどは感染予防対策をしながら、開催することができそうです。ただ、感染対策をさらに充実できるように準備が必要です。

レベル2は、過去2週間に何人かの感染者が散発的に地域で見つかっているところです。そして、この1週間ぐらいは海外からの渡航者が多い傾向があります。
人口当たりの人数で基準などを考えなければいけませんが、この段階なら、さらに少し警戒のレベルを上げてもらう。その後にクラスターが発生する可能性がないかを観察します。こうした地域でも小学校などは再開できるかもしれませんが、クラスターの発生などがあれば様々な判断がなされることが考えられます。

レベル3は、感染した集団であるクラスターが見つかっている地域です。最近では、兵庫県大分県でしょうか。
こうした地域では次の段階である地域での流行が起きないか、孤発例も含めて丁寧に追う必要があります。
また、人の集まる機会をできるだけ減らす必要があります。場合によっては学校などを再び閉める可能性もあります。職場でもできるだけリモートワークなどをすることを考えます。

その上のレベル4は、地域での感染が確認されているところです。クラスターのような感染のつながりがすでに確認できない状況です。東京はまさにこのレベル4に入ろうとしています。
レベル4は地域のまん延期ということになり、さらに進むと一時期の武漢や韓国、最近のイタリアのような状況になります。
こうなると、いわゆるロックダウンのような厳しい地域介入を取らなくてはならなくなります。学校を閉じるとか、社会機能維持のために必要な人や医療従事者だけ出勤させること、不要不急の外出はしないなど地域での強力な介入が必要になります。
だから、このレベル4にならないようにするために、みんなが普段から人と人との距離を開けておくことが大事です。

レベル5は、地域での感染が収まってくる状況です。地域での厳しい状況からどこまで下がれば、様々なことを再開できるかの判断は難しいでしょう。

武漢は1月23日に封鎖されましたが、4月8日に扉が開かれようとしています。約2ヶ月半を要しました。どの程度流行したかによりますが、なかなか判断に慎重にならざるを得ないでしょう。

ふむ。

いろいろでるなあ。ブックマーク。
新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」3/28 新型コロナウイルス感染症対策本部



うーん、緊迫しているというのはまったくもってその通りで、自分の職場にしてもかなりがんばって対応してる。
で、不思議なことに、一般の人間ができる対策&けっきょくそれが(直接の医療者ではない)社会にとってもできる唯一の&決定的な対策(しかもそれがたぶん医療にとっての後方からの援護or少なくとも足を引っ張らないことになるのだろう)、というのは、
一貫しておなじであるように理解している。
手洗いをすべし。あと、Social distancingであると。3密を避けるべしという。
ただそれを、どのていど厳密にきつくやるか、というのがもんだいで、あとはそこに、「移動するな」が加わるかどうか、というかんじか。それも含め、それじたいとしては決して「やってできないこと」でも「難易度の高いこと」でもない。
ほとんど、一番初期に理解した、「場」に照準すべし、ということ、それから、潜在的にすべての人が感染者であるかのごとくに想定して、「うつらないように」と同時に「うつさないように」ふるまうべし、そこにマスクの予想外の有効性というのが乗っかってくるぐらい、このへんは、おもいのほかブレてないと思う。
それをどこまでシビアに徹底して、かつ集団的にやるか。自分的にはそれを大学という場所で、どのようにやっていくか。
そして、あらゆることがそうであるように、感染症対策と、まぁ大学で言えば教育ということとが、トレードオフになるのでそこを、たぶんいまのばあいでいくと「安全」寄りのバランスで、間違えずにやっていくべしと。
そして、だから、やはりこれも同じことなのだけれど、こういう対策は「~してはいけない」ことにどうしたってなるわけだけれど、そこから、ただしく科学的な見極めをした上で「~はできる」を見つけていかないといかんということもあるだろう。ここまで状況が緊迫したらどうしたって「安全」寄りに強くかたむけざるをえないしそうするにしても、しかし、活動がゼロであるような人間も社会も存在しないわけで、「~してはいけない」だけでは人間も社会も生きていかないことになるわけじゃないですか、だとすると、「~してはいけない」の禁忌を破ってなにかすることしか思いつかないのでは困るしつまらんわけで、やはり正しく科学的な見極めの上で何ができるかを見つけたいじゃないですか。と思う。今はなかなか状況が厳しくともねえ。

3,29
いやまぁ、たとえばのはなし、水の中に放り込まれたら誰だって呼吸はしたい、でも自分が水中にいるときは息を止めてる以外の選択肢はない。一般的に人間は呼吸をしなければ死んでしまうというのは事実だし、げんに今、苦しいし切実に呼吸をしたい、しかし自分が水中にいることがわかっていればなにはともあれ息を止めている以外の選択肢はない。状況を見極めるべしである。

あるいはいうまでもなく、こんなことを言ってられるのは自分がいま大学に勤めてるから水中にいてもまだ若干の余裕がある、あるいは天秤にかかっているのがせいぜい「教育」であって「自分の生活・生命」がすぐさまリアルにかかってるわけではないと思われるから、というのは間違いない。水中にいていよいよ酸素がなくなってギリギリであるとなったらまた、少なくともこういう言い方にはならないようにも思う。という前提の上で、現在の自分の状況を見極めるべしと再度。

遠隔授業についてブックマーク。遠隔授業というのは、水中にあって「別の呼吸法を見つける」or少なくとも「すいとんの術」ぐらいではあるよね。
すでに上↑にブックマークしたのも再掲。見やすいように。

3/27
外出自粛みたいなことが起こったら、遠隔授業はかなり現実問題として準備しておくべしなのかあ。
Twitterで目にしたのでブックマーク。


できるだけローテクに近いやりかたで、しかも基準や法規をクリアするやりかたを考えたいなあ…

もうひとつ。
note.com
あとこれをブックマークしておくべしだった。
「MOOCとは?」
www.internetacademy.jp

MOOC(Massive Open Online Courses)は、いわゆる「大規模公開オンライン講座」と呼ばれるもので、オンラインを通じて、海外や遠方の教育機関の講義を視聴することのできるプラットフォームのことです。


3/30
ツイッターで見かけた計算。医療関係者ではない人のよう。このかたのおっしゃる数字もおおまか&出典がわからないのでそこも気にしつつ。


「2割/8割」という数字は、自分的にも考え方の基本部分になってるから、ここが変わるとちょっと考え方を変えないといかんくなる。
で、頭の体操がわりにいろいろ考えてもみて、自分の中的に結論的にはやはり考え方をあまり変えなくてもいいだろうとなったんだけれど、
それ以前に、たぶんさすがにこの140字で書かれる理屈ぐらいは、専門家の人たちは当然おりこみずみで考えてるだろうからね、というのもある。
…と言ってたら
家族内感染について、これも医療関係者ではない人物のツイート。まぁひょっとしたら公的データにアクセスできる立場ということかもしれないですね。
ふーむ。

症状があれば、治ったらおしまいとわかるけれど、無症状感染だといつかかっていつ終わったかがわからないから困るとかねがね思ってたがその点に言及するツイートなのかな?
「2月に南京で無症状感染者24例の経過を発表していますが、最長29日感染期が続いたようです。」
まぁ、これも「最長」だけ言われると、潜在的に一か月間続いてるものと想定して行動しろ、という結論に行ってしまってあまり安心要素のないデータになってしまうんだが。まぁそうなんだろうね。てごわいなあ。

これもツイッターから。
ふむ。これは、クラスターが見つかってドカンと感染者数の棒グラフが延びたばあいの考え方ですね。そうでしたね。
と思ってたら同じかたの続きのツイートで
御意。なるほど。
このへんは、ラベリング論を踏まえた上で公式統計を実務でどう扱うかというおはなしと同じりくつなのかな。

3/31
医療系のかたのツイートを見てるのだけれど、週末まえの首相会見あたりでかなり空気感がやばくなってると感じたのだが、週明けの東京都の会見で(都知事はともかく)データの分析の説明があったあと、また空気感が上向きになったようにも感じる。