通勤電車で読み飛ばしてた『〈概念工学〉宣言!』。
同僚の認知言語学の先生に示唆されて。うーん、哲学が社会心理学とタッグを組んで、「概念工学」というのを始めようという本。哲学は概念を扱うし、概念の分析というのをやったりしているけれど、それが何の役に立つのかと言われたりもするわけで、じゃあ、世の幸せを向上させるために、工学がそうして存在価値を認められてるように、哲学も、概念を人工的に改良したり新しく作ったりする「概念工学」というプロジェクトを始めればいいじゃないか、そしてそれには、実験などの科学的な手続きを得意とする社会心理学をコラボ相手としたらいいじゃないかと。で、「心」「自由意志」「自己」といった概念をじっさいに概念工学しちゃうぞ、まず社会心理学者が何か書いて、それにたいして哲学者がコメントをするというかたちでコラボするぞ、と。でまぁ、自分的にはこの本に社会学という言葉がほとんど出てこない(一ヶ所は、その他大勢の学問領域の一つとして名前だけあがってた)あたりで、ちょっと乗り損なう感じはあって、まぁとりあえずは通勤電車で読み飛ばす感じではあった。たぶん同僚の先生ともう少し丁寧に読むことになればそのときにもっとちゃんと読もうと思う。