『コンフィデンスマンJPプリンセス編』『コンフィデンスマンJPロマンス編』みた。

なにか気楽に見れるものということでテレビドラマの劇場版を。フジの月9ドラマでも楽しく見ていたので、劇場版を放映してたのを録画してたわけである。脚本が古沢良太(いま検索して初めて「こさわ」だと知る)で、『リーガル・ハイ』とか『デート』とかもよかった。まぁ、次の大河ドラマがどうなるかはちょっとわからないというか、歴史ものの時代劇にはちょっと軽いんじゃないかという懸念はあるがそれは来年の話。けっこうトリッキーな脚本なのかな、という印象があって、ドラマ版の『コンフィデンスマンJP』も、視聴者が騙されてスカッと爽快みたいなおはなしなんだけれど、そういうのはテレビドラマの50分ぐらいの尺だと成立するけれど、映画で、海外を舞台に、ターゲットも大物、しかも詐欺の規模も数百億だのなんだのというはなしになってくると、はなしのつじつまをあわせるのは大変だろうなあというのはある。まぁしかし、おおよそ楽しく見れた。「天才詐欺師・ダー子」こと長澤まさみのコメディエンヌぶりがとてもすばらしい。
劇場版の順序をよく確認しないで第二作『プリンセス編』を先に見て、第一作『ロマンス編』をあとに見たのはちょっとミスで、ドラマ版や劇場版前作の登場人物が出てくる、というしかけの楽しさとか種明かしの衝撃は少し減ったけれどまぁそれはそれ。話がわからなくなるというほどではない。
そしてこれには言及せざるを得ないけれど、『ロマンス編』の再生を始めたら冒頭に、「三浦春馬さんが本日お亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申しあげますと共に、心からご冥福をお祈りいたします。」の画面。メインキャストのひとり「天才結婚詐欺師・ジェシー」こと三浦春馬が亡くなった日の放映だったのか。そしてまたもうひとり、これもメインキャストの竹内結子もその後なくなっている。じつは、いまの時点で見ると、完全な娯楽作であると同時に、見ていてしんみりした気持ちにもなるのだった。