『絵が上手くなる5つの習慣』。イラストを描きたい素人のための習慣術。

なにかのひょうしに、たぶんAmazonのお薦めかなにかで見かけて、なんとなくレビューを見たらいい本だと書いていたので、読んでみた。著者の人はもともとIT系企業でSEとかプロマネとかやってた人で、いまはイラストを仕事にしているよと。美大とか専門学校とかで正規に絵やイラストの勉強をしたわけでもないけれどイラストが上手くなっていまはプロでやっているわけなので、そのための「習慣術」を書いているのがこの本。なので、具体的な美少女イラストの描き方はああだこうだみたいなはなしは書いていないわけで、その手前の、イラストが上達するための習慣のつくりかたが書いてある。なので、かんじからいうとライフハックとか仕事術とかそっち系のノリ。まぁ、もともとエンジニアとかプロジェクト管理をやっていた人の書いた本ということで。でまぁ、じゃあその習慣はどういうものかというと、まずとにかく「継続する」こと、それから描きたい絵のジャンルや絵柄など「描き方を決める」こと、すごくうまいイラストとか見て「目を肥やす」ことで絵に対する解像度を上げる、自分できちんと課題を意識して「考えて描く」そして描いたらきちんと答え合わせをする(すなわちPDCAをまわす)、で、「インプットとアウトプットのバランスをとる」つまり練習だけやっていてもうまくならないし本番だけ描いていてもうまくならないということ。おっしゃることはごもっとも。そして、「練習や勉強は必要でないし危険さえある」というのはつまり、練習や勉強にあたることを習慣化して自然にできるようになるべしということだからで、習慣化さえできていればあえて勉強などという意識はもたないし、学校などで正規の訓練をする必要もないよ、みたいなことのよう。まぁそれもごもっとも。