- 作者: 永田豊志
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2014/01/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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通勤電車で読む『図解思考の会議』。ファシリテーショングラフィック+フレームワーク、みたいな路線の本だが、わるくない。 - クリッピングとメモ
同じ著者の本を読もうかなと思ってふと本棚を見たら、これも買ったなりつんどく状態だったとおぼしき本が見つかったので読んでみた。で、まぁけっこうとばしよみになったのは、にたようなところをすっとばしたからというのはある。この本は、前の本が「会議術」ということで「3S会議」というのを提起していたのに対して、こっちの本は、ノート術というかメモ術というか、そういうことが書いてあって、「図解通訳」というワードが提案してある。つまり、メモを取るときに、聞いたことを箇条書きで書くのではなくて、リアルタイムで同時通訳のようにして図にしましょう、すなわち図解通訳、というしだい。それで、あとはじっさいのところ前の本とおなじように、単純な記号や絵文字の使い方、6つのフレームワーク、練習問題、というふうに続いていく。基本的に著者の人は、「図解思考」がやりたい人であるようで、そこに味付けとして、「会議」が来たり「メモ」が来たりするよ、というかんじのよう。でまぁ、だから、この本のキモは「図解通訳」というワードを提案してることなわけで、まぁ、そういうのはありかな、とは思ったが、しかしメモってとにかく時間との勝負で、箇条書きどころか書きなぐりになりそうなぐらいであって、それを図解にしましょうというのはけっこう大変かなぁ、というのも思わなくもない。でもまぁ、同時通訳の人だって瞬時に翻訳をやってるんだから「図解通訳」だって瞬時に図解できますよ、という押し出し方は、まぁなくはなさそう。
で、しかしじっさいのところ、これは昔に「マインドマップ」についていろいろ読んでたときにも思ったのだけれど、
マインドマップ の検索結果 - クリッピングとメモ
リアルタイムで図にしていこうとすると、物理的に紙面との勝負ということがあって、うまくバランスよく図を描いていくことは、とくに時間が長くなったりしてたくさん書き込んでいかないといけなくなると、ものすごく難しい。そのへんを、「完成図を予測して適切なフレームワークを選択して」とかいってるけれど、たぶんそこのところがいちばん難しいところだと思う。じつはそのあたりについて、うまくグラフィックが書ける人の描いているようすをビデオ分析できないかと、昔ちょっと考えたことがあるんだった。たぶん、そのあたりの「コツ」をうまく言語化・方法化してる本があったら読みたいと思うんだけど、この本含めふつうは、慣れとか練習とかそういういいかたでかたづけちゃうんだよなあ。