もし印刷技術(ぎじゅつ)が発明(はつめい)されていなかったら

すごすぎる仮説では。

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http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/children/study/20041210mi01.htm

▼調べてみよう

教科書もお札もみんな印刷

◆1200年以上前のお経も 今は写真の技術を応用
 本も新聞(しんぶん)も、お札(さつ)だって、みんな「印刷(いんさつ)」によってつくられています。もし印刷技術(ぎじゅつ)が発明(はつめい)されていなかったら、皆さんは教科書(きょうかしょ)の内容(ないよう)を全部(ぜんぶ)書(か)き写(うつ)して覚(おぼ)えなければならなかったかもしれません。今回は、印刷について調べてみましょう。

もし印刷技術が発明されていなかったら − そもそも、ルネサンス以降の近代的な知の普及やら市民社会の成立やら国民国家の形成やらがぜんぶなくなっちゃうので、「皆さんは教科書の内容をぜんぶ書き写して覚えなければ」もへったくれもないような。
http://www.hue.ac.jp/lib/meicho-d.htm

ルネサンス最盛期。ルネサンスの三大発明の一つ活版印刷術がドイツのグーテンベルクによって発明された。この技術は、15世紀末までにヨーロッパ各地に伝わり、主要な都市で活版印刷術による印刷が始まった。その15世紀中頃から世紀末までの約50年間に印刷された刊本は、特にインキュナブラ(Incunabula)と呼ばれている。インキュナブラという言葉は、ラテン語で「揺藍(ゆりかご)」を意味していたが、転じて「物の発達のはじめ」という意味で15世紀の印刷術を表現し、やがて15世紀刊本自体を意味する名詞として使用された。書誌学上、1501年以降に印刷されたものと区別されている。この発明は、書物の制作を従来の写本よりも迅速・安価にし、新しい知識や思想の普及に大きな役割をはたすこととなる。

http://www.ntticc.or.jp/pub/ic_mag/ic020/feature/minamiJ.html

 国民国家という「想像の共同体」の成立をめぐって,ベネディクト・アンダーソンは新聞・小説に代表される印刷技術とコミュニケーション技術がその重要な契機となっていることを指摘している.新聞という一日だけのベストセラーが,ある特定の日時に無数の人々によって同時的に読了され,匿名の共同体への帰属を確信させるに至る沈黙のマス・セレモニーを構成するからである.

 こうした指摘の多くから,われわれは国民国家という恐ろしく強固な虚構がメディア・テクノロジーという与件において成立したものであることを見取ることになるだろう.しかし,それと同時に・・・