エルダーの人付き合い。「血縁・地縁」は微減傾向、「旅行・スポーツ仲間の縁」は上昇傾向、「同窓生の縁」は4年半で1.2倍。(博報堂)

http://www.hakuhodo.co.jp/news/2005/20050908_0.html

HOPEレポートⅩⅧ HOPEサーベイ2005最新データ
「エルダーの情報縁とタッチポイント」速報

エルダーの人付き合い。「血縁・地縁」は微減傾向、
「旅行・スポーツ仲間の縁」は上昇傾向、
「同窓生の縁」は4年半で1.2倍。

エルダーに重要なメディアのタッチポイントは、「新聞」「テレビ」「口コミ」。
50代以上のインターネット利用率34.4%で、4年半で2.9倍。
携帯メール使用者も4割以上、4年半で3.2倍に。
50〜64歳男性は口コミよりも「インターネット」。

 博報堂エルダービジネス推進室では、50歳以上のエルダー生活者について、常時さまざまな調査・研究を実施しておりますが、このたび、全国の50歳〜84歳のエルダー2578名に調査した「第4回HOPEサーベイ」の中から、「エルダーと情報縁」についてまとめましたので、ご報告申しあげます。

 「HOPEサーベイ」は2000年10月に第1回目を行い、今回4回目となるものです。今回は、全国の50-84才の男女に対し、2005年2月に郵送調査を行ったもので、合計2578名からの有効回答がありました。
 今回「エルダーと情報縁」について分析を行ったところ、エルダー層の「縁=楽しみにしている人間関係」のなかで、「同窓生」のスコアが毎年上昇しており、この4年半で1.2倍になっていることがわかりました。それ以外にも「旅行仲間」や「スポーツ仲間」などのスコアが上がっているのに対し、「配偶者」や「近所の人」「親戚」などの「地縁・血縁」のスコアが下がるなど、エルダー層の人間関係に大きな変化が起きつつあることがわかりました。
 これらエルダーにとっては、「新聞」、「テレビ」に続いて「口コミ」が重要な情報接点(タッチポイント)になっています。
 また、パソコンや携帯電話がエルダーにも普及し、4割以上のエルダーが、携帯メール行うなど、メールやインターネットも重要なコミュニケーションツールになってきていることも明らかになりました。


<調査結果トピックス>

エルダー世代が楽しみにしている人間関係、4年半でアップしているのが「同窓生」「旅行仲間」などの「仲間縁」。一方で「配偶者」「兄弟」などの「血縁」はダウン傾向。


一番楽しみなのは全エルダー共通して「子供」との関係。「配偶者」との関係を楽しみにしているのは男性。女性は「兄弟」のほうが上位に。男性導入期(50-64歳)では、まだまだ職場関連の縁が濃い。


エルダー層のタッチポイント(情報接点)の重要度は、「新聞」「テレビ」「口コミ」の順。特に本格期女性の「口コミ」の重要性は非常に高い。男性導入期のみ、「口コミ」よりも、「インターネットや携帯電話の情報や広告」のほうが重要度が高い。


エルダーのIT度もアップ。インターネットの利用者、メールの利用者は年々アップ。携帯メールは4割以上が利用。男性導入期の大半はネットもメールも使いこなす。

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