高校入学→大学卒業 教育費900万円ナリ 家計にずっしり

http://www.sankei.co.jp/news/051026/kei022.htm


 高校入学から大学卒業までに、子供1人にかかる教育費は平均900万円−。国民生活金融公庫総合研究所が25日に発表した家計における教育費負担の実態調査で、家計にずっしりと重くのしかかる教育費負担が明らかになった。

 入学金と授業料、学習塾の月謝などを合わせ、高校で298万2000円、大学で601万7000円かかる。国公立大に進学した場合は高校からの合計で平均716万8000円だが、私立理系となると平均1023万4000円に跳ね上がる。1人あたりの仕送り額は年間104万2000円(月額8万7000円)だった。

 調査対象のうち6割の世帯が年間返済額約111万円の住宅ローン負担も抱えており、家計のやりくりのため、4−6割が「他の支出を削る」「預貯金や保険の取り崩し」などでまかなっているという。

 15年調査では平均970万円、16年は944万円と、額そのものは年々減少しており、家計のコスト削減の中で教育費も“聖域”ではなくなっているが、まだまだ負担は重い。

 調査は教育ローンを利用した約3000世帯を対象に今年6月実施した。

【2005/10/26 東京朝刊から】

(10/26 08:04)