同志社大:新授業 「教えたい科目」公募、地域の知恵拝借

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20060103ddn001040004000c.html

同志社大京都市、八田英二学長)は市民から「学生に教えたい科目」を公募、実際に講師として授業をしてもらう「プロジェクト科目制度」を来年度からスタートする。教員以外が大学で授業をする場合、従来は大学教員の人脈で弁護士や企業経営者などの講師を探すのが一般的で、完全な公募制は「国内初では」(同大学)。大学は「どんなユニークな授業が生まれるか」と期待を寄せている。
 大学教員による座学中心の授業に加え、実践型、参加型の授業を行おうと企画した。特に地域社会や企業が持つ知恵や技術を学生たちに学ばせるのが目的。
 応募に際しては、問題点を探り、対策を立て、実際に行動するという「プロジェクト遂行型」で、一定の成果目標を定められるテーマ、という以外に制限はない。応募資格も定めず、企業やグループでの応募も可能。ただ、同大学の専任教員1人がアドバイザーとして付くことが条件となる。
 公募は1月14日締め切り。大学のプロジェクト科目運営委が審議し、今年4月から全学部で15科目程度を開講する。講師は大学の非常勤講師の資格と給与が与えられ、春、秋の学期ごとに上限20万円の授業運営費も用意。授業内容は大学のホームページで公開する。
 応募方法などは運営委事務局(075・251・3204)か、HP(http://www.doshisha.ac.jp/students/curriculum/pbl/)へ。【奥野敦史】
毎日新聞 2006年1月3日 大阪朝刊

おいおい。
なんかひっかかるな。大学教育ってそもそもなんだ?みたいなところを考えつつ、
このプロジェクトが現実にどうなっていくのか、予想してみると面白いかも。
とりあえずニュースの見出しをみると、なんだか、公民館とかで子どもが地域のお年寄りにお手玉とか竹馬とかならったりするようなイメージで書かれてるんで、これはちょっとちがうだろうという気がする(だってさあ、大学ですよ?)が、
ほんとに地域のうれしがりのおっさんおばはんが、自分の趣味の発表会のつもりで大学の授業でしゃべるみたいなことになったらすごいな。京都のわらべ歌を教えます、とかね(「教えたい科目」っていわれてもねえ)。
でもたぶん、記事の内容から察するに、企業あたりから乗り込んでくるんだろう、と思う。
で、企業なら、得になるからやるわけですからね、
学生向けの商品の宣伝の機会にしちゃうとか、
インターンシップがそうなっているように学生の青田買いの機会にしちゃうとか、
「あの同志社大学の科目にも認められたわが社の技術」とかいって宣伝に利用しちゃうとか、
そういう感じになるんだろうとおもうけどどうだろう。