仕事意識調査:男性、やりがいを重視/女性、人間関係も大切−−県が調査 /山形

山形県での調査。
どういう読み方をするか、ですな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060206-00000035-mailo-l06

 仕事に対し、女性は「やりがい」と「職場内の人間関係」を同じくらい大切にし、男性は「やりがい」を重視する――。県が、県内在住の20歳以上の男女1300人を対象に実施した意識調査で、こんな違いが浮かび上がった。
 調査は県が昨年6〜8月、民間の調査会社に委託して実施した。県内の性別、年齢、職業などの構成が反映されるように全域から抽出し、面接形式で調査。900人(回収率69・2%)から回答を得た。
 「仕事をしていく上で重要と考えること」に、男女とも「やりがい」と回答した人が最も多かったが、男性の38・6%に対し、女性は27・0%。一方、女性で「職場内の人間関係」を挙げた人は「やりがい」とほぼ同じ23・3%に達し、男性の10・5%と大きく差が開いた。
 また、年齢別では、20〜39歳の女性の13・7%が「勤務時間・勤務形態など」と回答したが、男性はわずか3・7%だった。県産業政策課は「(女性が)子育てをしながら働ける環境を求めているものと思われる」と分析。より多くの時間を子育てに充てている女性が、仕事との両立を模索している現状を推察させる結果となった。
 また、「望ましい職業キャリア」については、一つの企業に長く勤めることを望む人が44・0%と多く、独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査(04年)による全国傾向と比べ、複数の企業でキャリアを積んだり、独立を望む人は2・5〜3・5ポイント少なかった。【山根真紀】

2月6日朝刊
毎日新聞) - 2月6日11時2分更新

うーむ。
たとえば、

また、年齢別では、20〜39歳の女性の13・7%が「勤務時間・勤務形態など」と回答したが、男性はわずか3・7%だった。県産業政策課は「(女性が)子育てをしながら働ける環境を求めているものと思われる」と分析。より多くの時間を子育てに充てている女性が、仕事との両立を模索している現状を推察させる結果となった。

のところとか、「女性が・・・求めている」という構文に流し込むと、なんか女子の主体的な意志であるように聞こえるけど、実際に家庭で子育てやら家事やらを担わされて、ダンナのほうが「勤務時間・勤務形態など」にこだわらず仕事優先でやっているために、しかたなくじぶんが妥協せざるをえん、ということだってあるんやないかなーと思う。
「だってどっちかが妥協しないといけないんだぞ」などといってとうぜんそれはヨメのが妥協する、という意味で言ってるダンナなんて、多そうだにゃあ。しらんけど。
そうなると、「やりがい」のある仕事を選べるかどうか、というのも、そこにかかわってくるかもしれない。「職場内の人間関係」っていうのが、たとえば、「子どもが熱を出しちゃったんで早く帰っていいでしょうか」みたいなことを言い出しやすい職場、っていみなら、これも、そういう環境を選ばざるを得ん、というところもありそうであって、
だから、

仕事に対し、女性は「やりがい」と「職場内の人間関係」を同じくらい大切にし、男性は「やりがい」を重視する――。県が、県内在住の20歳以上の男女1300人を対象に実施した意識調査で、こんな違いが浮かび上がった。

みたいな要約の仕方は、その意図がなくても、なんか心理説っていうか本能説っていうか、ジェンダーバイアスのかかった見方から利用されちゃう文体になっているんじゃないかなあとはおもう。