<虐待>子供の心身に深刻障害 肢体不自由児協会調べ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060406-00000012-mai-soci

家庭などで虐待を受けたとみられる子供らが、全国の肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、肢体不自由児療護施設に270人おり、うち104人が虐待によって身体に障害が生じたり重くなっていたことが、社会福祉法人・日本肢体不自由児協会(東京都)の調査で5日分かった。保護目的の入院も149人に上った。
毎日新聞) - 4月6日3時8分更新

事態の深刻さを伝えようという趣旨はわかる。読み方の難しい数字ではある。
れいによって、見出しがちとミスリーディングだと思う。
調査を行なった全国の施設にどんな子どもたちが何人いるのか、っていう分母がわからないとなんともいえないのではないかしらん。
たとえば、「障害を持っている子どもたちは虐待の被害者になりやすい」という読み、あるいは、「・・・なりやすい、という通念はじつは違った」という読み、とか、そういう方向性の読みになるのではないか、
すくなくとも、この数字から直接「虐待は子どもの心身に深刻な障害を生じさせる」という結論はでてきにくいのではないか(虐待を受ける以前に障害を持っていてそれが重くなった子どもと、虐待を受けたことによってはじめて障害が生じた子どもが、人数的に区別されてない、というのもあるし)。