<図書館>小学生は本が大好き…貸し出し過去最高 04年度 (文部科学省・社会教育調査中間報告)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000143-mai-soci

少子化や活字離れがあっても小学生は本が大好き――全国の図書館での児童1人当たりの年間貸出冊数は04年度に18.7冊で過去最高を更新したことが21日、文部科学省の社会教育調査中間報告で分かった。調査は3年ごとに実施し、前回の01年度に比べ1.6冊増えた。国民1人当たり年間貸出冊数(4.5冊)の4倍強という多さだ。
 04年度に図書館(全国2982館)から本を借りた延べ人数は約1億6133万人、貸出冊数は約5億8083万冊。国民1人当たりが借りた4.5冊とともに、いずれも過去最高だった。
 児童数そのものは前回調査の約730万人から約10万人も減った。しかし、本を借りた児童の延べ人数は逆に約123万人増の約2287万人に達し、貸出冊数も約1000万冊増えて過去最高の約1億3491万冊となった。
 文科省の調査によると、全校一斉の読書活動を行っている小学校は昨年5月で91%に上り、図書館と連携した活動を実施している小学校は61%あった。
 本好き小学生の増加について、同省生涯学習政策局調査企画課は「活字離れが指摘される中で、総合的な学習や理科、社会の授業で与えられた課題に本を使って調べる学習に加え朝の読書、図書館との連携など学校現場の取り組みが功を奏しているのではないか」と分析している。【長尾真輔】
毎日新聞) - 7月21日22時0分更新