教育Q&A「外国を侮辱する暴言を吐く息子」

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/qanda/consul/20061020wn02.htm?from=os2

質問 兵庫県、女性
 高校1年生の息子のことでご相談します。テレビで北朝鮮や中国などの外国の報道をみては、両国をはじめ外国を酷評し、最後には「あんな国なんか無くなっちまえ」などと暴言を吐き、聞くに耐えません。「他人を悪く言うのはよくないよ」と親の気持ちは伝えてきましたが、これに関しては反抗的態度を取るばかりです。先日父親が厳しく指摘したら、激しく反抗し取っ組み合いになりそうでした。外でおおっぴらにこのような発言はしていないと思いますが、このような狭い了見では、とても人様とは上手くやっていけないだろうと心配です。息子の言動をどのように考え、どのように接して行けばよいでしょうか。
 
回答 大阪学院大学助教授 加茂 英司
 お母様の心配はもっともであり、さぞかしご心痛のことと察せられます。ひとつ息子さんに確認していただきたいのですが、息子さん自身、もしくは親しい友人などが直接に北朝鮮や中国の方と、これまでに何らかのトラブルがあったのでしょうか。例えばけんかをふっかけられたとか、恐喝されたとか。そうであれば話はわかりやすいのですが、息子さんが北朝鮮や中国のことを悪く言っているのは単にそれらを批判しやすいからに過ぎないのであって、とりたてて北朝鮮や中国とはなんら関係がないでしょう。
 むしろ息子さんが荒れている原因は何か別のことでストレスを感じているからだと思われます。学校の勉強についていけないという問題も考えられますが、最も一般的なケースは、新しく進学した高校で友達が出来にくいという人間関係のつまづきです。おっしゃっているような「このような狭い了見では、とても人様とは上手くやっていけないだろう」ではなく、「人様と上手くやっていけないから、このような狭い了見になる」のです。順序が逆です。
 ただ学校内での人間関係といっても複雑です。単純に友達がいないのか、それとも親しい友達がいたけれども何かの際にうまくいかなくなったのか、あるいは異性問題なのか。そのあたりはきわめてプライベートな問題で、聞いても正直に答えてくれないのが普通です。学校の先生に聞いてもわからないと言われます。多くの場合、息子さんが一人で悩んで一人で解決していくのを、周りの大人達はただ遠巻きに見守るしかありません。
 これでは相談の回答にならないので私なりに提言できることを申し上げますと、「お母さんはそのことを心配しているのよ」というシグナルを送ってあげることで息子さんの気持ちはずいぶんと楽になると思います。答えてくれなくても、友達のことを聞いてあげてください。息子さんがお母さんのシグナルを受け止めた時、北朝鮮や中国など外国のことはどうでもよくなると思います。
(2006年10月20日 読売新聞)

ま、回答そのものは誰だって思いつくていどのものだけれど、質問がケッサクだったので。
この「高1の息子」っていうのがじつは、ウソで、じつはだれそれのことだったりして、というふうな冗談を思いつくのだけれど、そのだれそれの部分というのは誰でもよくて、たとえばはてなのキーワードで北朝鮮、というのをたどってでてくる本やら日記やらを読んでみたらホクホクとたくさん出てくるに決まっているのだけれど、わたしはなんやかんやいって大人なのでただ遠巻きに見守るしかないっていうか見ませんよアホくさいじゃん。