島田『永劫回帰マシーンの華やぎ』なあ。

永劫回帰マシーンの華やぎ―変身の系譜学 (作家の方法)

永劫回帰マシーンの華やぎ―変身の系譜学 (作家の方法)

ずっと以前に、メタフィクションがらみのやりとりを、学生さんとやっていたときに、話の流れ的に、出てきた名前が島田雅彦で、学生さんは、学者ではないたとえば島田雅彦フーコーなんかはどうなのか、この本なんかがあるけれど、とかいうことだったのだけれど、そのときこの本が入手できなかったので返事もしないままになってしまったのだけれど、何年越しで、目とはなの先の大学図書館に開架でならんでいるのをふと発見して借りて通勤電車で読んだ。
で、結局、やっぱだめでしょう、というのが結論なのだけれど、つまり、文章が、論理ではなくてふんいきでつながっているんで、それが結局、当時の島田の頭の範囲内のすじがきにフーコーならフーコーニーチェならニーチェの断片をあわせて寄せ集めたみたいなことになっている。なんていうか、そのへんの、文章のありようが、いかにも学者じゃないからそうなった、というかんじなのである。